HEYPONの徒然なる旅物語

【千葉県銚子】全国屈指の漁港の町!銚子電鉄に励まされた元旦

漁業を調べていて、ふと漁港に行きたいと思いました。
ちょうど千葉から大阪まで帰る予定だったので、どうせなら青春18切符で回ろうと考え、まず「銚子」に向かったのです。

 

今回の旅

それでは全国屈指の漁港の町「銚子」についてお伝えします。

銚子とは

 

人口

2018年12月時点での総人口は61,801人(27.405世帯)です。
10年前の2008年の総人口は71,459人(26,775世帯)で、10年間で9,658人減っています。
10年間で総人口は減少しつつも世帯数630世帯が増加していることから考えると、若者は都市部に流失している一方で銚子に残って結婚する人もいるといいことでしょうか。

 

歴史

銚子半島に人間が暮らし始めたのは約1万5千~2万千年前の旧石器時代といわれ、自然に恵まれた銚子の地では数千年もの長い間狩猟と漁労を中心とした生活が営まれました。
平安時代に入って武士の力が強くなると、平忠常の子孫である千葉氏の支族の東氏・海上氏が領有しました。
飯沼観音の名前で親しまれる円福寺は神亀5年(728年)に漁夫が海中から引き揚げた十一面観音像を安置したのが始まりとされ、海の守り神としての川口神社は寛和2年(968年)に建てられて大漁節の9番目にも歌われるほど古くから漁師の信仰を集めています。
江戸時代に入ると新たな産業として醤油産業が発展し、利根川が現在の流路に整えられたことから江戸を洪水から救うとともに、江戸~銚子間の利根水運が東北地方の米などを運ぶ重要な中継港になりました。

 

産業構造

RESASより、銚子の売上高および付加価値をみました(2012年度)。

総売上高362,206百万円のうちで最も売上高が大きいのは「製造業」137,110百万円で、次いで「卸売業、小売業」132,012百万円となっています。

付加価値においても、総付加価値76,603百万円のうちで最も大きいのは「製造業」24,063百万円で、次いで「卸売業、小売業」16,252百万円と売上高と変わらずです。

日本一の水揚げ量を誇る銚子の漁業は、売上高1,502百万円、付加価値711百万円で全体の0.4%です。

 

銚子の魅力とは

 

銚子港

銚子市は漁港の町として有名で魚の水揚げ量は日本一で、近くの海で北から寒流(親潮)と南から暖流(黒潮)とぶつかり合うことで沢山の種類の魚が集まります。
漁港には銚子市の船だけでなく全国から多くの船が魚を運んでくるため、3つの卸売市場を抱える全国でも有数の大規模な港で様々な設備が整っています。

私は歩きだったので全ての港は見られませんでしたが、港には多くの船が浮かべられ、漁業組合の施設も大きくて新しかったです。

 

銚子ジオパーク

2012年9月に日本ジオパークに認定された「銚子ジオパーク」は、千葉県銚子市の全域がジオパークエリアになります。

銚子ジオパーク

 

ジオパークとは
「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」とを組み合わせた言葉で、「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所をいいます。

 

銚子市は東京から約100km、関東平野の最東端に位置し、北は利根川、東から南は太平洋に臨み、三方を水域に囲まれ、変化に富んだ海岸線を有しています。
2億年~1700万年前の地層をもつ犬岩や犬吠埼付近、500万年~数万年前の地層をもつ屏風ヶ浦付近など、場所ごとで景色や成り立ちが違って自然の雄大さを感じることでしょう。

 

利根川

銚子河口はもともと鬼怒川水系の河口で、縄文海進のころには霞ヶ浦・印旛沼・手賀沼までつながる大きな内湾(古鬼怒湾)の入り口の南の端でした。
千年前の利根川は銚子までは流れていませんでしたが、江戸時代に入り徳川幕府が「利根川東遷事業」をして、銚子河口は利根川の河口になりました。
これにより銚子は東北の物産を江戸に運ぶ水運の拠点として繁栄し、醤油産業も利根川を利用した水運により発展していきました。

 

銚子での出会い

 

銚子港の魚は何処へ?

水揚げ日本一を誇る銚子港ですので、さぞ港付近は市場だけでなくお店も沢山あって賑わっているのだろうと思っていました。
しかし実際に足を運んでみると、漁業組合の建物は立派なものの近くのお店は数件程度で驚きました。

RESASで「製造業」の内訳を見てみると、なんと「食料品製造業」が89.1%を占め、全国平均8.6%と千葉平均19.2%を大きく上回っています。
よくよく考えると、お店を出したところで銚子はアクセスがいいとは言えないので中々お客が集まらず、魚を加工して日持ちさせて全国に売るのが当たり前ですよね。
漁港や漁村といっても、場所によって売り先が変わってくるのを肌で感じ、とても嬉しく思いました。

 

銚子電鉄の頑張り

銚子の先まで行ってやろうと考え、銚子電鉄に乗ると、何やら駅名以外に書いていることに気づきました。

 

ご利益ありそう。

 

 

少し来てよかったと思いました。

 

絶対にあきらめない…

 

何を!?」

 

後から銚子電鉄のHPを確認すると、「ネーミングライツ事業」によって新駅名愛称の運用をしているようです。

銚子電気鉄道 ネーミングライツ

…そっか。
銚子駅から外川駅まで(所要時間19分)片道340円は高いと思ったけど、「銚子電鉄ぬれ煎餅」や「鯖威張る弁当」とか経営努力なのだと考えると、なんだか元気をもらいました。

興味ある方は、銚子電鉄のHPをご覧ください。

銚子電気鉄道

「まずい棒って!!!」

 

さいごに

銚子にきて「漁港」や「地方電鉄会社」の在り方について、少し理解を深めることができました。
知らない土地にきて、一つでも新しいことに出会えるから旅は楽しいと、改めて感じた銚子の旅。

ABOUT ME
HEYPON
HEYPON
【自己紹介】青森生まれ/実家は養豚場/5人兄弟4番目/自然好き/日本好き 【経歴】高校まで青森▶大学で関東進出(埼玉)▶大阪の会計事務所に就職▶5年半働いて退職▶日本を回る▶次は海外だ! 【意気込み】「旅をしながら生きていきたい」そんな夢を抱きながら日々を生きていきます。