千葉から大阪まで青春18切符で帰ろうと思い、どうせなら漁港をみたいと銚子に続いて「沼津港」にやってきました。
「沼津」というと「魚」のイメージしか持っていなかった私は、今回の旅で少し変わりました。
<今回の旅>
それでは「魚」の街である「沼津」についてお伝えします。
沼津とは
人口
2019年1月時点での総人口は195,986人(91.616世帯)です。
10年前の2009年1月の総人口は209,158人(86,138世帯)で、10年間で13,172人(約6%)減っています。
10年間で総人口は減少しつつも世帯数5,478世帯が増加していることから考えると、家庭にいた若者は都市流出するものの社会人で独り暮らしする人が増えているとかなのでしょうか。
歴史
沼津では約3万年前の旧石器時代から人々が住みつき、愛鷹山麓では西大曲遺跡・西洞遺跡・中見代遺跡など多くの遺跡が残され、信州や神津島産の黒曜石があり交易も広範囲に及んでいた。
「吾妻鏡(あづまかがみ)承元2年(1208年)に「二日、辛未、神宮ヤ寺ノ造営ノ材木ヲ、伊豆ノ国狩野山奥ヨリ沼津ノ海二出ス」とはじめて文書に沼津の地名があらわれました。
そのころ狩野川の河口付近は水も深く、流れもゆるやかで港に適していたこともあり、物資の集散地及び漁港として発達していたようです。
明治維新が始まり「沼津兵学校」や「沼津陸軍医学所」が設立されて優秀な教授や医師が集まりましたが、兵学校は明治政府の陸海軍の学校に教授を引き抜かれて3年余りで姿を消し去りました。
産業構造
RESASより、沼津の売上高および付加価値をみました(2012年度)。
総売上高1,480,624百万円のうちで最も売上高が大きいのは「製造業」617,022百万円で、次いで「卸売業、小売業」359,816百万円となっています。
付加価値においても、総付加価値351,878百万円のうちで最も大きいのは「製造業」110,536百万円で、次いで「卸売業、小売業」68,220百万円と売上高と変わらずです。
沼津の漁業は売上高6,294百万円(全体の約0.4%)、付加価値2,353百万円(全体の0.7%)で、主に養殖業をしています。
沼津の魅力
やっぱり魚
沼津港が見えてくると沢山のお店と車があり、とても賑わっていました。
駅付近。三が日なのもあり、人が少ないです。
多いな!立体駐車場もある!
沼津市は日本一急深な駿河湾の最奥部に位置し、砂浜海岸からリアス式海岸まで変化に富んだ長い海岸線による豊かな水産資源をもつと共に、大消費地である都市部に近いなど恵まれた条件を生かし、漁船漁業、海面養殖業から水産加工業まで多様で特色のある水産業が作られています。
玉子焼き、美味しかったです。
ジオパーク伊豆の一つ
伊豆半島は2012年9月日本ジオパークの一つとして認定され、「南から来た火山の贈りもの」というテーマで14市町村が協力して推進してきました。
沼津ジオエリアは、伊豆半島衝突前の海底火山が隆起した地形と、衝突以降に噴火した陸上火山である愛鷹火山の扇状地や達磨火山の裾野や、狩野川の扇状地などの異なる時代の地形が見どころです。
地質・地形に興味がなくても「何百万年前に衝突したのか…」と想像しただけで、ほんの少し見える景色が変わったような気がするでしょう。
沼津での出会い
銚子との違い
前の日に銚子を見たのもあって「銚子」と「沼津」を比べると、漁港付近のお店やお客の多さが違っていました。
マップを見ると、お店の数は約60店舗です。
三が日の朝10時なのに、この車の数!
数えただけでも駐車場は立体駐車場も合わせて3つはありました。
RESASで沼津の製造業の内訳をみると、最も割合が大きいのは「非鉄金属製造業」34.1%で、ついで「食料品製造業」14.2%です。
銚子が約90%だったのを考えると、沼津は加工よりもお店で飲食業として提供しているのが多いのだと思われます。
この違いはアクセスの良さと考えられ、沼津港に停めてある車のナンバーは茨城から福井までと、様々な場所のがありました。
いたるところに「ラブライブ!」
沼津駅に降り立ち、まず目に入ったもの。
…それは、「ラブライブ!」。
ここにも!
そこにも!!
あそこにも!!!
「多いよ!」
でもこんなに沢山あったら、沼津にきて帰る頃には「ラブライブ!」が気になって仕方なくなりますよね。
かくいう私も、帰り道に調べて動画も見ました。
それで「ラブライブ!」の舞台である音ノ木坂学園が、東京都にある設定を知って一言。
「沼津じゃないんかい!」
沼津が舞台になっているのは「ラブライブ!サンシャイン!!」で、動画を見終わった後に「あの釣り目の前髪ぱっつんの人は誰だったんだろう」という疑問も解決しました。
いうまでもなく私が勉強不足なだけなので、ファンの方々には申し訳ございません。
さいごに
同じ漁港でも「銚子」と「沼津」では全く違う流通構造となっていて、また一つ理解が深まって良かったと思います。
「魚」と「ジオパーク」と「ラブライブ!サンシャイン!!」のことしか書けていませんでしたが、もっと沼津には魅力ありますので、気になる方は「沼津観光ポータルサイト」をご覧ください。
私は「ラブライブ!サンシャイン!!」を見て、沼津の魅力を再確認する予定です。