「いつか行きたいな・・・」と考えていても、「いつから」と明確にならず時間だけが過ぎていくことはありませんか。
「旅に行きたい」という気持ちを断念するのに、「お金が足りない」という理由もあるでしょう。
ただ「お金が足りない」言い続けるのではなく、一つずつ考えて実行していくことが現実につながっていくと思います。
わたしも「世界一周がしたい」と漠然に思っていましたが、落ち着いて小さなことから考えることによって明確になりました(実行までに時間はかかりますが・・・)。
この記事では実際にわたしがした「旅資金をつくるための考え方」をご紹介します。
Contents
旅資金をつくるための考え方
何ごとにおいても達成したいことが漠然としていると、いったい何をしたらいいのか分からず結局手つかずで終わってしまうことがあります。
旅に出るのにも同じことがいえて「お金が足りないからいけない」と思っていても、「いくら足りないのか」「何をすれば貯まるのか」分からないと時間だけが過ぎてしまうでしょう。
とはいえ「何から考えたらいいの」と思うかもしれませんが、いくつかのことを順番に考えていけば難しいことではありません。
旅資金をつくるための考え方
- 目標設定:「必要なお金はいくらか」
- 現状確認:「今の家計はどうなっているのか」
- 計画作成:「どの収入・どの支出をどうするのか」
- 行動・結果評価:「やってみた結果はどうか」
会計事務所で働いていたときに学ばせてもらったのは、「数字で見える化」することによって「問題点」や「改善結果」がわかりやすくなるということです。
ただ数字を使って考えて問題点や行動結果を見るだけでも意識につながっていくので、「数字は苦手だから・・・」といわずに取り組んでほしいと思います。
それでは具体的にどのようなことを考えたらいいのかをみていきましょう。
ステップごとの具体的な考え方
ステップ1「必要なお金はいくらか」
ゴール(目標)が分かっていなければ、「問題点は何か」「達成のためにどうすればいいのか」も曖昧になってしまいますよね。
まずは「必要なお金はいくらか(目標設定)」を明確にすることから始めましょう。
とはいえ「必要なお金をどう算出するのか」というので、つまづいてしまうかもしれません。
考えた方がいい視点は「旅でいくら必要か」「トータルでの貯金はいくらか」です。
旅でかかるお金
- 交通費(飛行機代、電車代、フェリー代など)
- 滞在費(食事代、宿泊代など)
- 各種手続きにかかる費用(ビザ申請料、海外旅行保険料)
- 他(持ち物の追加購入費用、お土産代など)
トータルで貯めるお金
- 旅でかかるお金
- 帰国後に必要な生活費(今の生活費の2~3ヶ月分)
- 急な出費への対応
おおまかでも良いので算出してみて現在の貯金額と照らし合わせれば、「いくら足りないのか」がはっきりと分かります。
ステップ2「今の家計はどうなっているか」
やみくもに行動をしても改善につながることは難しく、正しく現状を確認してから「何をすべきか」を考えなければなりません。
正しく現状を分析するため必要なのは「家計簿をつける」ということです。
「家賃がいくらで、食費は月2万円くらい使っているかな~」とざっくり計算したとしても、実際はもっと多くの支出がでています。
家計簿をつけることによって「こんなにお金使っているの!?」や「これって必要な費用かなあ・・・」と感覚が磨かれていくのです。
スマホがあれば家計簿アプリはたくさんありますし、どれを使ったらいいか迷うかもしれませんが、まずは「1ヶ月つける!」と決めてやってみましょう。
主な家計簿アプリ
- マネーフォワード
- マネーツリー
- 家計簿Zaim
- 家計簿おカネコレ
ちなみ私が付け始めたのは入社してから4年目で(会計事務所員としてどうなのか・・・笑)、思った以上にお金を使っていたことがわかり驚きました。
ステップ3「どの収入・支出をどうするのか」
家計簿を1ヶ月間つけて月の収支が把握できれば、「どの収入・支出をどうするのか」を考えることができます。
すぐにでも改善できるのは「何にお金を使うのか」ですので、まずは「支出」から見直していきましょう。
どの支出を減らすべきか考えるときは、「定期的に支払うお金」と「日常的に支払うお金」の2つの視点でみていくと削減の行動が思いつきやすいです。
定期的に払うお金
「定期的に支払うお金」とは家賃や光熱費、携帯やインターネットなどの通信費など、契約を結んで毎月一定の額を支払うものを指します。
削減方法は「契約の見直し」であり、プラン変更や相見積もりをとって業者の変更の検討が必要です。
日常的に払うお金
「日常的に支払うお金」とは食費や日用品費、娯楽費など生活する中で都度支払うものを指します。
削減方法は「予算(月いくら使うか」を決める)」であり、家計簿に書かれている支払内容を見た上で、日々の生活を意識していくことが大切です。
「定期的に支払うお金」と「日常的に支払うお金」の削減額を出して、足りないお金の総額で割れば、「いつまでに貯まるのか」が見えるようになるでしょう。
つまり「毎月いくらの収入と支出」で生活し、「いつまでに旅資金が貯まる」という計画ができるのです。
もし「もっと早く旅に出たい」と思うのであれば、「収入を増やす」をお考えください。
ステップ4・5「やってみた結果はどうか」
計画を立てても見直さなければ意味がないので、「行動し、結果を確認する」ことも忘れてはいけません。
具体的には家計簿をつけ続けて月の終わりに計画と見比べ、計画どおりでなければ「どの費用が多かったのか」「なぜ超えてしまったのか」と考える時間を取ってください。
私の場合は簡単にエクセルで月の収入・支出が管理できるシートを作って、まずは予算を入れ、月終わりに会計簿の内容を確認しながら実際額に置き換えていくということをしました。
「旅資金を貯めるぞ!」管理シート例
数字を見直す機会ができると日々の生活でも感覚がつくようになり、きっと「お金を管理できる】体質に変化していくでしょう。
おわりに
わたしは「仕事が忙しい」を言い訳に家計簿をつけていなかったにも関わらず、お金を使うときは大雑把で中々貯金もできていない状態でした。
しかし「旅をしたい」という気持ちから退職を決めたときから「自分のお財布」に対して敏感になり、お金への意識が変わり、日々のお金の使い方が変わったのです。
そして「食費1万円以内で全て自炊」や「旅行や映画などの娯楽は一切しない」などと切り詰めすぎることもなく、無理せずに辞められました。
たしかに家計簿の見直しだけでは旅資金がすぐにつくれるわけではありませんが、「日常生活でできる範囲に無理なく」実行ができ、お金の感覚もつくのでぜひ実践してみてください。