日本では現金を使って買い物をすること多いですが、海外では持ち歩いていると盗難や両替などのリスクがあります。
とはいえ現金を使う機会もあるので、どのような持ち方をしたらいいのか悩ましいですよね。
- 海外での現金とカードの使い分け
- 現金を持ち歩くときの注意点
- カードの種類と特徴
この記事では海外でのお金の持ち歩き方について解説しますので、これから海外に行く方はぜひご覧ください。
Contents
海外での現金とカードの使い分け
使い分けを考える上で「海外でのお金の失敗」や「現金・カードのメリット・デメリット」を知ることは大切です。
「どのようなリスクがあるのか」「特徴は何か」を捉えた上で、使い分けの仕方を考えていきましょう。
海外でのお金の失敗
不慣れな海外では何も分からずトラブルにあったり、慎重になりすぎて無駄になってしまったりすることもあります。
お金の失敗パターン
- 盗難や紛失によってお金がなくなる
- 両替場所を探して疲れてしまう
- 小銭がなくて街歩きが不便に
- 現地通貨を大量に余らせてしまい日本で使えない
- 為替変動によって損をする
「海外邦人援護統計」によると日本人が巻き込まれたトラブルでは強盗や詐欺などの財産犯罪が全体の約9割を占めますし、他にもお金のことで悩まされた人も多いでしょう。
お金の失敗談
- 電車などの交通機関で集団に取り囲まれ、気が付いたら財布を取られていた
- チップのための小銭がなくて、余計に支払ってしまった
- レートの良い両替所を探していたら、時間がかかった上に疲れて観光どころではなかった
現金とカードの特徴をしっかりと把握して、使い分けができたらいいですよね。
現金とカードのメリット・デメリット
現金とカードのメリット・デメリットを簡単にまとめると、以下のとおりとなります。
現金のメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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カードのメリット・デメリット
メリット |
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---|---|
デメリット |
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現金は利便性が高いもののリスクも高く、カードはどこでも支払いができるかどうかが重要です。
どんな持ち方が理想的か
現金は「どこでも使える」「なんでも支払える」と利便性が高い一方で、「盗難・紛失のリスク」や「両替の不便さ」などは考えなければなりません。
現金とクレジットカードのメリット・デメリットをみた上で、理想的なお金の持ち方は「必要最低限の現金+カード」です。
「現金はいくら必要なのか」や「どのようなカードがいいか」など検討しながら、リスクの少ないお金の持ち歩きをしましょう。
現金を持ち歩くときの注意点
現金を持ち歩けばリスクが増える一方で、必ず使わなければならない場面もあります。
「何に必要なのか」を頭に入れながら現金とカードの配分を考えていくと、どのような地域でも置き換えることができるでしょう。
現金はいくら必要なのか
現金は「どこでも」「なんでも」と利便性が高いことから、カードでは支払えないものの分を持っていなければなりません。
現金での支払いが必要なもの
- チップ
- 交通費
- 小さな街や市場、屋台での買物
「現金での支払いが必要なもの」の1日の金額を計算し、滞在日数にかければ大体いくら必要かがわかります。
またキャッシュレスが進んでいないのであれば多めに持っていかなければならないので、地域の情報収集も忘れてはいけません。
持ち歩くときには用心を
カードでの支払いが当たり前という人が多い海外では、日本人の訪問客は「多額の現金を持ち歩いている」というイメージがあります。
そのため手持ちの現金を狙ったスリや窃盗、強盗、詐欺の被害にあう可能性が高いのです。
盗難にあったお金はまず戻ってこないので、トラブルを未然に防ぐためにも対策をしっかりと取りましょう。
現金のトラブルを防ぐ対策
- 多額のお金を持ち歩かない
- 現金を小分けにする
- 派手な恰好をしない
- 宿泊先ではセーフティボックスを利用
- 渡航前に現地通貨を両替しておく
もし強盗や恐喝などに巻き込まれたときは自分の命が一番大切ですので、なるべく抵抗はしないようにしてくだい。
カードの種類と特徴
海外で支払いができるカードは、主に3つあります。
- クレジットカード
- デビットカード
- キャッシュパスポート
それでは各カードの特徴を一つ一つみていきましょう。
クレジットカード
クレジットカードとは商品やサービスなどの決済において、カードを持っている人の信用によって後払いができるカードのことです。
クレジットカードの特徴
- 引き落としのタイミングは後日
- 利用限度額まで使える
- 支払い方式もさまざま(一括払い、分割払い、リボ払い)
- キャッシングが可能
- 保険やポイントなど特典が多い
- 年齢制限や入会審査など入手のハードルが高い
- 海外での利用も可能
海外へ行くにあたっては、付帯サービスで「海外旅行保険」があるのは嬉しいですよね。
なお保険内容はカード会社によって異なるため、海外で利用したい人は選ぶ際にその点を考慮しましょう。
デビットカード
デビットカードとは商品やサービスなどの決済において、即座に銀行口座から引き落とされるカードのことです。
デビットカードの特徴
- 引き落としのタイミングは支払いと同時
- 銀行口座の残高か利用限度額まで使える
- 支払い方式は1回払いのみ
- キャッシングはできない
- 年齢制限はあるものの入会審査はなく入手しやすい
- 海外のお店での利用も可能(J-Debitを除く)
- 海外のATMで引き出し可能
- 年会費なし
もしクレジットカードが作れなかったとしても、デビットカードなら審査もなく海外での利用も可能です。
ただし「J-Debit」は海外での利用ができませんでので、作成するときには注意をしましょう。
キャッシュパスポート(国際プリペイドカード)
キャッシュパスポートとは商品やサービスなどの決済において、前もって入金した残高から支払われる前払い方式のカードのことです。
キャッシュパスポートの特徴
- あらかじめカードへの入金が必要
- 入金した残高まで使える
- 一括払いのみ
- 年齢制限と審査はなし
- 海外のお店での利用も可能(Mastercard加盟店のみ)
- 海外のATMで引き出し可能
- 日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、シンガポールドル、香港ドルを使える
- 年会費なし
年齢制限と審査のどちらものないので、デビットカードよりも作るのが簡単です。
ただし手数料が高めなので、選べるのなら他のカードと比較しながらご検討ください。
おわりに
- 現金は利便性が高いもののリスクも高く、カードは支払いができるか場所かをチェック
- あらかじめ見積もった現金だけ持ち歩き、他はカードで済ますのがよし
- 3つのカードであれば海外での利用はできるので、サービスや手数料などで判断を
初めての土地だと予想できないこともありますが、事前に調べて対策しておけば少しでもリスクを回避することはできます。
「無事に帰ってくる」こともできるし頭の体操にもなるので、ぜひ自分で調べる・考えるして良い機会にしましょう。